2016年06月

プラチナ #3667センチュリー ブルゴーニュ F



日本の三大万年筆メーカーのひとつ、プラチナで最も人気な#3776 センチュリーシリーズ。その中のブルゴーニュという赤い半透明のモデルです。
#3776は、富士山の標高、日本一の頂から取ったのでしょう。#3776の特徴は、インク乾燥を防ぐ「スリップシール機構」が施されたキャップにあります。普通の万年筆は、キャップを閉じていたとしてもインクが乾燥します。数ヶ月間放置すれば、インクの凝固により万年筆自体を故障させる場合もあります。それが万年筆の常識でした。この常識を初めて覆したのが#3776はです。
機能性は新しいですが、デザインや書き味は王道です。ニブは他社の同じ価格帯のものに比べ、大型のものが採用されています。インクフローが潤沢なパイロットに対し、プラチナはさりさりとした軽快な書き味で、ボールペンや鉛筆から移行する人に取ってはこちらの方が馴染みやすいかも知れません。速い筆記速度に向いています。
ブルゴーニュの色味は美しく、大ヒットしました。高級感があり、キズもつきづらいです。

ペリカン スーベレーン M405 B→M



ペリカンのスーベレーンシリーズは、世界で最も愛される万年筆のひとつです。美しい縦縞が特徴です。M200、M400、M600、M800、M1000などのラインナップがあり、数字が大きくなるほど、軸が長く太くなります。万年筆マニアの間では、M800が最もバランスがいい、と言われていますが、僕は小型なものが好みで、M405を選びました。末尾が5のモデルは、金属部分の色がシルバーになっています。通常のゴールドに比べて、控えめでシャープな印象になります。
この一本は、万年筆職人 森山さんに研いでもらったものです。B(太字)を、M(中字)に研ぎ出し、私の持ち方(角度、ねじり)に合わせて、ペン先の形状を研磨してもらっています。受け取って初めて書いた際の驚きは今でも忘れられません。
万年筆というのは、海外製と日本製、同じ太さで比べると海外製の方が1ランク太いです。そのため、BからMにしてもらいましたが、国内の万年筆でいうところのBくらいの太さになっています。国産のFに太さを期待するなら、EFを選ぶことになるのですが、ペリカンは細くなると、文字を書く際にペン先がキュッキュと鳴くことがよくあります。そのため、細い時を書くのであれば、国産をお勧めします。

このM405は、僕が持っている万年筆の中で、最も気に入った一本になっていて、使用頻度も一番高いです。

最近は何か書きたい、伝えたいことがほとんどなくなりつつ、あるいはそういう意欲が失われつつあります。それでも、いままでずいぶんいろいろ書いてきた習慣のせいか、何か書いてみるべきなのかなと思い、普段使っている数本の万年筆について、綴ってみたいと思います。

パイロット カスタム74 SM



日本の三大万年筆メーカーの筆頭、パイロット社の製品であり、日本を代表する万年筆であり、そして僕が初めて握った万年筆でもあります。最もスタンダードな、王道の一本です。
パイロット製品の特徴は、品質の高い安定性にあります。ペン先は1000分の1ミリ単位の仕上がりが書き味に影響を与えます。海外製品の場合、新品にもかかわらず、引っかかりを感じたり、インクが掠れるということがしばしばあります。そのため、万年筆好きの間では、必ず店頭で試し書きをして、一本一本の個体差を確認してから、気に入ったものを選んで購入することが慣例になっています。その点、日本製であれば安心して通販でも買うことができますし、中でもパイロットは特に品質が安定しています。
ニブと呼ばれるペン先は、SMというタイプを選びました。ソフトミディアム、柔らかい中字の意味です。万年筆を使ったことがない人にとっては、通常の固さでも十分柔らかく、Sともなればかなりの違和感を覚えることになります。実際、誰かに「ペンを貸して欲しい」と言われたときに、この万年筆を渡すと、書き出した直後に手を止めてペン先を確認するという仕草をみることができます。
手帳に書くならFの細さが必要になりますが、僕は手帳を持たないため、万年筆らしい書き味、文字になるMを選んでいます。

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